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患者さんと看護師さん

患者と看護師さん・・・。
それまで看護師さんというと仕事、漠然としか分かっていなかったように思う。
病気によってこんなにも同じ看護師さんでもやらなければいけない事が違うのか?と
実感した。
確かに小さな医院や入院施設のない病院だと時間通りに終わる。きちんと自分の仕事をやっていれば 大きなミスもないであろうし、患者さんの心の相手もそんなにする必要もないかもしれない。
自分や家族が入院していたときも優しい看護士さんやきつい看護師さんという大きなくくりの分け方はしていたかもしれないが、今回ママさんの入院生活を経験してこんなにも大変で重要な仕事はないなぁ。と思った。
ママさんの病棟は、病気が病気だけに重篤な患者さんも多く、ナースコールの回数も多い。
自分の病気のきつさに口調も荒くなる方。時には弱音を吐く方。
そして反対に自分の殻に閉じこもる方。etc
そんな患者さんと向き合わなければいけないのが看護師さんだ。
確かに点滴したり、血圧測ったり、身体をきれいにしてあげたり、名前のとおり
「看護」が主だと思う。
でもその点滴ひとつにしても患者さんは看護師さんの対応に一喜一憂している。
相性もあるだろう。ママさんも好きな看護師さんが何人かいた。
私は皆さんよくやっているのを見ていたからどの看護士さんが・・・。というのは
思わないようにしていたが、やはりママさんが好きだった看護師さんは私も話しかける回数も多かった様に思う。病人は敏感だ。ちょっとした対応でホッ!としたり、落ち込んだりする。
その看護師さんは全然悪気はなくても言い方がきつい時ってやはりあって、そういう時はママさんは私よりそういう対応に敏感だったように思う。看護士さんの対応に日々の中では細かい不満もあった。でもそれも仕方なかったなぁ。と今はすごく思う。
ママさんが入院していたのは国立病院で男性の看護師さんも4人いた。
これが結構いいバランスだったように思う。ママさんのように動けない方、または動けるけど病気のせいで身体がだるく動かせない方、力仕事が多い。それに女性とは又違う視点も入るので私は婦人科以外は男性看護師さん、大賛成!!
そんなママさんが入院していた病棟は満員なら40人ぐらい入ったはずで、いつもけっこういっぱいだった。
日中看護師さんは一人で4〜5人担当をもっていたように思うが日勤でも8人ぐらいの体制だし 夜勤なんて2人だし・・・。整形外科のように骨折患者ばかりなら同じ人数でもそんなでもないかもしれないが、そこの病棟にはママさんみたいにガンの方が多くってちょっとでも大変な状態の患者さんがいたら2人なんて無理だと思った。
ママさんもそうだったようだが夜中になるとナースコールを押す方。これが結構いるようで 私たちでもあの暗い病室はいやだと思うのだから身体の動けないママさんは本当に本当に嫌だったんだろうなぁ。と思う。


これはママさん限定だけど幻覚を見るのも夜中が多かったようだ。
まだ暑い時期、お見舞いに行ったらある男性看護師さんに呼ばれて
「お母さんね、なんか最近夜中になるといろんな幻覚見るみたいで「赤ちゃんがいるからおむつ換えたげなあかんやろ?見えへんの?」って言うんですよ。だからお母さんのおむつを換えにきたんやで!って言うんですけどね」
こんな風な患者さんの相手、またその症状を主治医や婦長さんに的確に報告して治療が必要なのか否かを仰がなくてはいけない。自己判断はミスの元だし、私のような付き添いで来ている家族にも伝えないといけない。
病棟の看護師さんがじっとしているのは日報のようなものを書いている時ぐらいだろうか?
ママさんが亡くなる2週間前は病院に付き添って寝泊まりしましたが、その大変さを1日中見ていてこれはストレスが貯まるだろうなぁ。と・・・。たまに「疲れてる、○○看護師さん!」みたいな方もいたものなぁ。そしてこんな危篤状態の患者さん、もし誰も付き添う家族がいなかったら、どうするのだろう?と・・・。それだけ看護師さんの人数がいないのだ。それでもいつも笑顔の看護師さんが多い。本当にオンとオフが上手く出来ないと患者さんとは向き合えないと思う。婦長さんが言ってたが、「家族は本当に大変。24時間だもん。私たちは制服を脱げば、切替出来るから・・・。」


入院患者は主治医よりも看護師さんとの方がずっと接する時間が長いのだ。すべてではないが、実は病気の変化も看護師さんがきちんと見ていないと主治医に伝わらない時もある。本当に患者さんと信頼関係が上手く築けないと難しい。ママさんは看護師さんに対してすごく信頼していて私がそそっかしいことをすると「あんたはほんまにぃ、迷惑かかるやろ」ってよく怒られました。でも家族側から言わせてもらうと患者は本当に看護師さんを頼りにしているという事。改めて感じて欲しい!!患者も家族も不安だらけなんです。
そして根本的な事を言うともっと看護師さんを増やして欲しい!!
そうするともっときちんとケアーも出来るだろうに!!とすごく思う。
特に命に関わる病院、病棟にはもっと柔軟に対応出来るような体制を国で作ってもらわないと!!と看護師さんになりたい!という方も育たないような気がする。
そんな大変な勤務をされている看護士さん。
ママさんが亡くなったあと、車で病院を出る時、 車が見えなくなる最後まで見送ってくれた婦長さんや担当の看護師さん方。すごく嬉しかった。家族はこんな些細な事で感謝をするのです。ママさんもきっと感謝しているはず・・・。
今改めてお礼を言いたい!そう思います。有難うございました!!これからも頑張って欲しい!心からそう思います。

2003/2/13